先日に「腕時計でやってはいけない事4選」の記事を書きました。その記事で紹介した内容は、『磁気帯びについて』、『カレンダー操作禁止時間帯について』、『衝撃について』、『防水性について』の4点ですが、実はこれだけだと間違いやすいポイントなどもあります。今回は、それぞれポイントに分けて紹介します。 この記事で分かる事 磁気製品とはどういった物があるの? 磁気製品は、身の回りに数多くあります。磁気製品に腕時計を近づけると、腕時計が誤作動や故障につながるので以下の製品には近づけないようにしてください。 身の回りの磁気製品 日常的に携帯する可能性が高い磁気製品例 携帯電話、
2022年現在、ロレックスやパテック フィリップなどの高級機械式時計が盛り上がっている中、平行してアンティーク時計も人気があります。アンティーク時計を購入する際、現行モデルの時計と違い価格が定まっていないのでしっかりと下調べする必要がありますが、現行モデルの時計より安価で購入する事ができます。そんな魅力があるアンティーク時計ですが、現行モデルの時計との違いや使用する上で気を付けるポイントを紹介します。 この記事で分かる事 アンティーク時計とは? アンティークとは捉え方がさまざまですが、一般的に電池式時計(クオーツ式)が生れる前、機械式時計が主流だった時代(1970年以前)の時
私たちウォッチドクターは、時計修理士を60名以上抱える株式会社テクノタイムサービスのが運営するウェブ時計修理サービスを行っています。またウォッチドクターでは、ウェブの力を使い、時計の歴史や使い方など情報を発信する事で、お客様の時計に対するネガティブな悩みなど解決できればと考えています。SNSやブログなどで情報発信、LINEで質問などお受け付けていますのでぜひご活用ください。 この記事で分かる事 私たちが時計修理を行っている目的 時計の中でも特に機械式時計は、職人が1つ1つ手作業で製造するのも珍しくありません。そんな機械式時計が壊れた際、新しく買い替えるのではなく、良いものを世
時計は精密機械です。誤った使い方をしていまうと故障し、思いもよらない修理費用が掛かる事や修復できない事も。そういったアクシデントを防ぐために、この記事では、腕時計を使用する上でのやってはいけない事を紹介します。 この記事で分かる事 もし腕時計が故障した際の修理費用 「腕時計でやってはいけない使い方」を紹介する前に、今回紹介する誤った使い方をして故障した場合は、オーバーホール(分解清掃)が必要です。また、症状によって部品交換が伴い、部品交換代がオーバーホールに加算の費用が掛かります。定期的なメンテナンス以外の無駄な出費をかけず、大切な時計を維持するためにもぜひ参考
この質問は、時計販売店でよく聞くフレーズです。絶対に機械式(メカニカル式)が良い、または電池式(クオーツ式)が良いと意見が分かれそうですが、私の意見は、どちらも正解ではないと思っています。それは、どのポイントを重要視して購入を考えいるかによって答えは変わるからです。 そこで今回は、それぞれの特徴やオススメな人について紹介します。 機械式時計の特徴やオススメな人 機械式時計とは、ゼンマイを巻き上げ、巻き上げられたゼンマイがほどける力を動力源として動く時計ですが、電池式の腕時計と比べた際に機械式時計の特徴やオススメな人は下記の通りです。 機械式時計の
時計のベルトって悩みませんか? 恐らく大きく悩むポイントは「純正or非純正」と「素材」だと思います。デザインに関しては、好みもあると思うので今回は省きますが、ベルトの交換時期も含めて紹介します。 腕時計用ベルトの素材の特徴 それぞれのベルトの特徴は下記の通りです。ベルトの素材を選ぶ参考にしてください。 素材 金属ベルト ・耐久性が強い。 ・洗浄、修理、研磨が可能で、修理できない状態にまで壊れない限りは半永久的に使用できます。 ・交換コストが高い。 ・水に強いが扱い方によってサビに注意。 レザーベルト ・耐久性が弱い。 ・洗浄、修理、研磨はできない
時の記念日とは、初めて日本で時計が設置された日です。時計が設置されたといっても、今のような機械ではなく、水を容器に流し、水面の高さで時を計る「水時計」というものです。 そこで、水時計や時の記念日について分からない方の為に、時計の歴史を踏まえ、説明します。 時の記念日と定められた背景 今でこそ日本は、世界の基準で見ると、時間を守る国のイメージがあります。しかし、日本で初めて時計が設置されたのは、飛鳥時代(593年~710年)、大化の改新(645年)から約20年後の671年6月10日に、天智天皇が、生活改善を目的として近江京(滋賀県)に水時計を設置しました。 そこから時は過ぎ
国内で使用されている時計用酸化銀電池にはメーカー、サイズ、電圧などさまざまです。同じメーカー、型番でも国内向けの電池と海外向け電池があるのをご存じでしょうか? そこで今回は、どういう電池を選べば良いかについて解説します。 電池は国内向けと海外向けが存在する。 国内向けの電池とは、その通り日本国内で使用するための電池です。海外向けの電池とは、海外の修理用もありますが、実は中国など海外では、多く時計を生産しています。 しかし時計の最も大切な部分であるムーブメントは日本の時計メーカーのものが多く使用されています。生産した時計は当然、電池が組み込まれていて動いた状態で出荷されてい
本日は、オメガの分解清掃をしています。 時計のオーナー様は、時計を購入して使い始めてからメンテナンス(分解清掃)を一度もしたことがないとの事で、部品の摩耗が進み、内部の部品交換を含む分解清掃の作業しています。定期的にメンテナンスしていれば、部品は摩耗しないのかというと、そうではありませんが、摩耗をおさえる事は可能です。 そこで今回は時計内部の部品交換について話します。 メンテナンスしないと部品は摩耗するの? 機械式時計は、約80個の部品から多いもので1000個をこえるパーツで構成されています。その内部の部品と部品の間には油が塗られています。 油は、部品と部品の摩擦を軽減
本日は、ライトポリッシュ(外装仕上げ)を行っております。 時計の外装仕上げは、内装修理と違ってオプション修理ですが、最近だと個人で時計販売(メルカリ、ヤフオク!)もはやっているので、外装仕上げを考えている方も多くいらっしゃるのはないでしょうか。その仕上げについて解説いたします。 「研磨」ってどういう時に依頼する? 研磨とは、時計のケースやベルトについた使用キズを取り除き、購入当初の輝きを再現いたします。ご依頼いただくケースとして、時計を査定する際は、その時計が本物、相場、状態をみます。店頭にいるスタッフのほとんどが修理技術者ではないため、その状態とは外観で外観が