MENUCLOSE
COLUMN & STAFF BLOG
コラム&スタッフブログ

スタッフブログ|アンティーク時計との向き合い方

2022.08.05
修理・対策
アンティーク時計との向き合い方

 2022年現在、ロレックスやパテック フィリップなどの高級機械式時計が盛り上がっている中、平行してアンティーク時計も人気があります。アンティーク時計を購入する際、現行モデルの時計と違い価格が定まっていないのでしっかりと下調べする必要がありますが、現行モデルの時計より安価で購入する事ができます。そんな魅力があるアンティーク時計ですが、現行モデルの時計との違いや使用する上で気を付けるポイントを紹介します。

 

この記事で分かる事

アンティーク時計とは?

 アンティークとは捉え方がさまざまですが、一般的に電池式時計(クオーツ式)が生れる前、機械式時計が主流だった時代(1970年以前)の時計を指します。しかし、時計業界はヴィンテージ時計やセミヴィンテージ時計も含まれる事も多い傾向です、また、現在は機械も発達していることから量産できる現行モデルとは違い、職人がひとつひとつ手作業で作られている事から作りがしっかりしている商品が多いのが特徴です。

 

関連記事

腕時計のオススメは、電池式と機械式のどっち?

スタッフブログ|時の記念日について分かりやすく解説します。

 

 

アンティーク時計と現行モデルの時計との違い

アンティーク時計と現行モデルの時計との違い

それぞれ魅力や注意点について紹介します。

購入コスト 冒頭に記載した通り、アンティーク時計は現行モデルと比べ安価で購入できる可能性が高いため、購入できるコストが違います。
入手の難易度

アンティーク時計の購入コストは安価に抑えられるとしても、中には非常に人気が高い入手が困難なモデルも存在します。

また、基本的に中古商品となるため状態が良い時計は入手が困難です。

しかし、現行モデルの時計でも非常に人気が高く、一部入手が困難な時計も存在しますが、一般的には直営店やショップなどで新品を購入する事ができます。

デザイン

アンティーク時計のデザインは、装飾された現行のモデルの時計と違い、クラシカルなデザインが多いと思います。

そういったクラシカルなデザインが魅力で、時計愛好者の中で近年再注目されています。

購入リスク

アンティーク時計を購入する際、前オーナーがどういった使い方をしていたかが不明のため、状態が良いものを見極める目も必要です。

それは現行モデルの時計と違い、内部部品が生産終了し入手が困難のため、やっと手に入れたアンティーク時計がすぐ故障し、不具合内容によって修理ができず、置物となってしまうリスクがあります。

機能と仕様

現行モデルの時計は、今では当たり前のようにさまざまな機能を持った便利な機能でも、アンティーク時計には備わっていない可能性があります。

利便性や頑丈さを求めるなら現行モデルの時計がおすすめです。(例:精度、自動巻き上げ機能、巻き止まり防止機能、持続時間、耐震装置、防塵・防水機能など)

 

 

アンティーク時計使用時に気を付けるポイント

アンティーク時計使用時に気を付けるポイント

 先ほどお伝えしたようにアンティーク時計は修理ができないという可能性がありますので、使用する際はとても慎重に扱う必要があります。使用時に気を付けるポイントは、機能とスペックに付随する点です。アンティーク時計と現行モデルとでは機能とスペックが大きく異なるので注意点を紹介します。

 

機能(自動巻き上げ機能・巻き止まり防止機能

 現行モデルの自動巻き時計とは違い、アンティーク時計は、リューズを回してゼンマイを巻き上げる手巻き方式で、ゼンマイの巻き上げ不足だとトルクが弱く精度が出ない事やゼンマイを巻き過ぎるとゼンマイが切れる事があります(現行モデルの手巻き式時計は、巻き止まり防止機能で巻き過ぎによるゼンマイ切れを防いでくれる)。ゼンマイはゼンマイ交換を含むオーバーホールが必要になるため、ゼンマイの巻き過ぎには注意してください。巻き上げる際の基準として一般的にリューズで20~50回巻くと言われてます。しかし、それだと範囲が広いので、力を入れずに軽くリューズを巻いていくと反発が強くなっていき、これ以上巻けないところが全巻き状態の目安です。(これはあくまで感覚の話なので使用していくと全巻きの感覚がつかめていくと思います。)

 

スペック(防水性能・対磁性能・耐衝撃性能)

 アンティーク時計は、防水性能・対磁性能・耐衝撃性能が備わっておりませんので特に注意が必要です。 以前紹介した『スタッフブログ|腕時計の使い方でやってはいけない事4選』腕時計でやってはいけない使い方をご確認ください。また、現行モデルをお使いの方でも、アンティーク時計と比べスペックが高いとはいえど過信は禁物なのでご確認ください。

 

関連記事

スタッフブログ|腕時計の使い方でやってはいけない事4選

スタッフブログ|機械式時計のオーバーホールと部品交換について

 

 

まとめ

 今回はアンティーク時計について記事を書いてみました。アンティーク時計は繊細で注意点も多く、特に水・磁気・衝撃といった時計にとって悪条件の状況では使用しない方が賢明です。しかし、アンティーク時計が持つ独特な風合いやツヤによって感じられる美しさは現行モデルの時計にはない魅力です。こちらの記事『アンティーク時計との向き合い方』を読んで、魅力的なアンティーク時計を末永く使っていただけたら嬉しいです。また、Twitter、では名作時計なども随時更新していますのでこちらも宜しくお願いします。

 

関連記事

Twitter:名作時計の紹介| ALAIN SILBERSTEIN

Pinterest:名作時計

 


無料修理お見積もり 概算見積シミュレーター
CONTACT 無料お見積もりフォーム
ウォッチドクターでは、安心してご利用いただくために
無料で見積りを承っています。
お電話、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。