カルティエ（CARTIER修理・オーバーホール） | ウォッチドクター

「カルティエ」の腕時計を所持するオーナー様へ

ウォッチドクターに所属する職人たちは、美しさと実用性を兼ね備えたカルティエ腕時計のパフォーマンスを維持し続け、その時計を父から子へ、そして孫へ受け継いでいけるよう願いながら、日々時計修理に取り組んでいます。もしカルティエの腕時計の修理にご関心がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。（「無料修理見積りページ」から配送キットでの正式な見積りやLINEで相談も可）

オーバーホール・
メンテナンスについて

【オーバーホール
（分解清掃）の手順】

状態を把握・分解

この過程では専門の技師によって、時計の構造や状態を把握します。状態とは主に、傷や摩耗などを細かくチェックし、内部のムーブメントを分解していきます。その際に古くなった部品・摩耗した部品は交換します。
部品洗浄

分解された精密な時計部品は、専用の超音波自動洗浄機で洗浄します。洗浄により、蓄積された汚れや、金属同士擦れて生じる鉄粉などが取り除かれ、部品が奇麗に再生します。
油の注油・時計の組み上げ

時計の組み上げ作業に入ります。時計を組み上げる際に、部品と部品が完全にかみ合い連動するか確かめながら時計を組み立てます。
また、時計の部品と部品の間に、摩耗を防ぐための潤滑油を適切な箇所に注油する工程も含みます。この時、選ぶ油の粘度や量によって時計の精度を左右するため、適切な粘度で適量の油を指定箇所に注油する必要があります。</p
裏蓋閉め・耐水性検査

組み上げられた時計を検査していきます。先ほどメンテナンスした時計の裏蓋を閉め、弊社では空気圧を使った耐水圧検査を実施します。耐水性の問題がある場合は、問題箇所の特定し、修復または部品交換を施し、改めて耐水圧検査します。
作動試験

耐水圧検査に合格した時計の最終仕上げです。最終仕上げは、時計を腕につける状況を想定し、実際に使用できるかを調べていきます。機械式時計はさまざまな角度にかかわらず正確に時刻が保たれるよう、電池式時計も同様に精度や消費電力測定による電池寿命算出など、これらにより規定値を合格した事を確認します。

以上の工程がオーバーホール（分解清掃）作業になります。

カルティエ（CARTIER）の修理・オーバーホール費用の目安

※横にスクロールしてご覧ください。

内装修理（オーバーホール）費用
電池式（クオーツ）	料金の目安（税込）
2・3針（スタンダード）	¥27,500〜
クロノグラフ	¥38,500〜
パーペチュアルカレンダー	メーカー見積り
特殊・その他	見積り

機械式（メカ）	料金の目安（税込）
2・3針（スタンダード）	¥33,000〜
クロノグラフ	¥44,000〜
マニュファクチュール	見積り
特殊・その他	見積り

カルティエの時計電池交換

当社のウォッチドクターでは、お客様がお持ちのカルティエや他の種類の時計の電池交換サービスを提供しています。電池交換作業では、長持ちする高性能な国内産の電池のみを使用し、お客様に末永くご愛用いただけるよう心掛けています。もし電池式の時計に何か問題が生じた場合は、ぜひウォッチドクターにご相談ください。

カルティエ電池交換費用の目安（金額：税込）
構造	費用
非防水・3気圧・5気圧モデル	￥3,850
10気圧防水以上（10BAR表示以上）	￥4,950
電池交換+洗浄セット	+￥2,200

一部料金が異なる場合があります。
修理の総額が￥11,000未満の場合は、送料￥880が加算となります。

CARTIER カルティエの特徴や魅力

伝統的な技術やデザインを受け継ぎながらも、革新的なデザインを追求

フランスの名門ウォッチ＆ジュエリーメーカーである『カルティエ』は、創業者である「ルイ＝フランソワ・カルティエ」が「アドルフ・ピカール」からパリのジュエリー工房を引き継いだことから始まりました。カルティエには、早くもプラチナを宝石に取り入れるという先見の明や、男性用腕時計の開発など、有名なエピソードがありますが、特に愛され続けてきた要素は作品自体に込められた芸術的なデザインでしょう。カルティエの作品は、芸術的なセンスが溢れ出ており、王族や上流階級の人々の心を掴んできました。その名声は確固たるものとなっており、手に取りやすい現代においても特別な魅力を感じることができます。

カルティエ各モデルの紹介

カルティエブランドの長い歴史の中で、数あるラインアップの中から、代表的なモデルを1部ご解説いたします。

サントス（SANTOS）

1904年には、世界で最初の男性用腕時計『サントス』が開発されました。その背景には、「アルベルト・サントス」という友人からの依頼がありました。彼は飛行中でも操縦桿から手を離さずに時刻を確認できる時計を作ってほしいという要望を出し、その要望に応える形でサントスが誕生しました。当時、腕時計は男性用とは言えるものは存在せず、懐中時計を腕に巻く程度でした。一般的には女性が身につける装飾品として知られていました。しかし、サントスはその考えを覆すほどの優雅なデザインと実用性を兼ね備えており、1911年に市販化され、カルティエの代表的なモデルの一つとなりました。

タンク（TANK）

1919年にリリースされたスクエア型の時計である『タンク』は、100年以上もの間、人々に愛されてきた歴史的な名品です。この時計は、ラグとケースサイドが一体化しており、ベゼルのないデザインは、カルティエの創業者である「ルイ・カルティエ」がフランスの戦車からインスピレーションを得て開発されました。タンクは、装甲車のような力強さと同時に、優雅で繊細な姿を備えており、そのユニークなデザインが際立っています。戦車という概念には悲惨な意味が含まれていますが、タンクは第一次世界大戦の早期終結において重要な役割を果たしたと言われており、「平和の象徴」とも称されています。

パシャ（PASHA）

「パシャ」という言葉は、モロッコとトルコで広く使用されている尊敬される有力な官僚を指す言葉です。『カルティエパシャ』の始まりは、モロッコの太守であるエル・ジャヴィ公が”泳げる腕時計がほしい”という声に応え、世界で初めて防水機能を備えた腕時計『タンクエタンシュ』を開発したことにあります。タンクエタンシュは直線的なデザインを特徴としており、そのベースとなりながらもカルティエは改良を加え、より曲線を描く円形のカルティエパシャへと進化させました。なお、エタンシュはフランス語で「防水」という意味であり、パシャシリーズと同様に水の浸入を防ぐためのリューズカバーが装着されています。

ロードスター（ROADSTER）

カルティエの『ロードスター』は、ヴィンテージのスポーツカーを参考にして生み出されました。そのデザインは、以前に発表された『トーチュ』という甲羅を思わせるモデルをベースにしています。ロードスターの印象的なトノーケースは、存在感と美しさを兼ね備えており、さまざまな年代の男性に愛されています。2001年頃に発売が開始され、さまざまな仕様や素材のモデルが登場しましたが、現在では製造が終了しています。