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腕時計を自宅で掃除する方法|素材・パーツ別のお手入れ方法を解説

2023.04.07
修理・対策
腕時計を自宅で掃除する方法|素材・パーツ別のお手入れ方法を解説

腕時計はバンドや風防ガラス、リューズなどのさまざまなパーツに分かれており、使い続けることでそれぞれに汗や汚れが付着します。腕時計についた汗や汚れを放置すると、劣化の原因にもなるため注意が必要です。腕時計についた汚れを落としたいと思っても、適切な掃除方法が分からなかったり、面倒に感じたりして定期的に掃除せず使用している方もいるでしょう。

そこで当記事では、腕時計を長く使い続けるための掃除方法を紹介します。大切な腕時計を長く使いたい方や、自宅での掃除方法について知りたい方はぜひ参考にしてください。

自宅でできる腕時計の掃除方法

大切な腕時計を綺麗な状態で長く使い続けるためには、日頃のメンテナンスが重要です。しかし、間違った方法でケアをすると、サビやカビ、細菌が発生するなど、腕時計の劣化を早めてしまうことがあります。

自宅でできるセルフメンテナンスの知識を深めれば、お気に入りの腕時計を清潔に長く愛用できるでしょう。

以下では、腕時計を長持ちさせるための正しいメンテナンス方法を、腕時計の各パーツ別に紹介するのでぜひ参考にしてください。

金属バンドの掃除方法

腕時計の金属バンドは隙間も多く、肌が直接触れるため皮脂や汗が付着しやすくなります。

金属バンドの掃除は、汚れを取ることから始めましょう。まず、毛先が柔らかい歯ブラシで、バックルの内側やコマの間の汚れをかき出すようにこすります。こびりついた汚れには、つまようじを使ってなぞるようにこすると効果的です。ただし、強くこすると傷の原因になるため注意してください。

黒ずみなどの汚れがひどいときは、中性洗剤や金属専用のクリーニング液を使用します。中性洗剤や液体タイプのクリーニング液を使用する場合は、歯ブラシに中性洗剤と水を数滴垂らし、優しく磨きましょう。

汚れがなかなかとれない場合は、金属バンドを取り外して洗浄する方法もあります。ただし、洗浄する場合はパッキンや文字盤などへの水はね、落下に十分注意しましょう。

革バンドの掃除方法

革バンドは消耗品であるものの、日々のメンテナンスによって長持ちさせることが可能です。

革バンドは、着用後に乾いた柔らかい布などで水分を拭き取ります。特に汗をかきやすい夏場はバンドに汗が染み込みやすく、そのままにしておくとシミができることがあるため注意しましょう。

それでも汚れや匂いが気になる時は、洗浄するのがおすすめです。革ベルトを取り外せるタイプの場合は、以下の方法で洗浄を試しましょう。腕時計本体から革ベルトを外せないタイプのものは、無理に水洗いをすると文字盤などに水分が入り故障の原因となるのでおすすめできません。

  1. 革ベルトを本体から外す
  2. 洗面器にぬるま湯を入れて、中性洗剤を少量入れる
  3. 革ベルトを2に浸け、優しく手で揉み洗いする
  4. 革ベルトを2から出し、水で洗剤をしっかり落とす
  5. 乾いた布で水滴をしっかり拭き取り、完全に乾くまで2日程度陰干しする
  6. 柔らかい布で、専用のクリームを少量塗り込む

シリコン・ウレタンベルトの掃除方法

シリコン・ウレタンベルトは、他のベルト素材に比べて汗や水に強いという特徴があります。しかし、ベルトに付着した汗などをそのままにしておくと、ベルトにひびが入ったり、ボロボロと崩れたりすることがあるため日々のお手入れが欠かせません。

腕時計を取り外した後は、柔らかい布などで汗や汚れを拭き取ります。シリコン・ウレタンベルトは細かい傷がつく場合もあるので、傷にホコリなどが溜まらないように注意しましょう。

拭き取っても汚れや臭いが気になる際には、洗浄するのも1つの方法です。シリコン・ウレタンベルトの洗浄方法は以下の通りです。

  1. ベルトを本体から取り外す
      取り外せない場合は、本体が水に濡れないように本体部分をラップなどでカバーする
    (防水機能がついていても、洗浄中ボタンを押すと中に水が入る可能性がある)
  2. 洗面器にぬるま湯を入れて、中性洗剤を少量入れる
  3. ベルトを2に浸け、手や柔らかいガーゼなどで優しく汚れを落とす
  4. ベルトを2から出し、水で洗剤をしっかり落とす
  5. 乾いた布で水分をしっかり拭き取り、完全に乾くまで2日程度陰干しする

ベゼル・リューズの掃除方法

ベゼルは、腕時計の文字盤を囲む外周部分を指します。ベゼルと文字盤のガラスを囲むケースの間は、ゴミやチリが溜まりやすい場所です。ベゼルとケースの間のゴミを取り除くには、綿棒やパーツクリーニングブラシを使用するのがおすすめです。

リューズは、時計のケースサイドにある突起部分を指します。リューズは手で触る回数が多く、手垢がついてサビやすい部分です。リューズの掃除は、まずリューズを引いてから、毛先が細く柔らかい歯ブラシや綿棒で、溝を優しく磨きましょう。

ベゼルやリューズは細かく目立たない部分ですが、ゴミや垢がつきやすく故障が多いパーツです。メンテナンスを怠ると、ベゼルが回転しない、リューズが締まらないなどのトラブルの原因になるので、忘れずに手入れしましょう。

風防ガラス・ケースの掃除方法

風防ガラスとは、文字盤を守る透明なガラスの部分を指します。

風防ガラスとケースの汚れは、ファイバークロスなどの柔らかく乾いた布で拭き取ります。汚れがひどい場合は、除菌シートを使うのがおすすめです。ただし、強くこすると傷が入ることもあるので注意が必要です。

風防ガラスとケースの間やケースとベゼルの間の隙間は、綿棒やパーツクリーニングブラシで汚れをかき出しましょう。

腕時計が汚れる原因|文字盤・ベルト

腕時計の部位の中でも、特に汚れがつきやすいのは文字盤と、直接腕に触れている時間が長いベルトです。

汚れにはさまざまな原因があるため、それぞれの汚れの原因について詳しく解説します。

・文字盤

文字盤は、日焼けや湿気によってサビや変色が生じます。特に腕時計を日常的に使用する場合、日光の影響を完全に避けるのは困難です。また、時計内部に湿気が侵入すると文字盤がサビてしまい、サビた部分が汚れとして目立つこともあります。

日焼けや湿気以外にも、リューズを操作するときに隙間からホコリが入り、長年の使用経過とともに蓄積されると、ホコリそのものが目に見える汚れとして現れます。

腕時計の中には、夜でも時刻が確認できるように夜光塗料が使われているものも珍しくありません。腕時計を長年使用し続けていると、文字盤の夜光塗料が剥がれて汚れに見えることがあります。

・ベルト

腕時計のベルトは主に「金属ベルト」「革ベルト」「シリコン・ウレタンベルト」の3種類があり、それぞれで汚れる原因が異なります。

金属ベルトは、汗や皮脂によるサビ、ホコリや金属粉が汚れの原因です。使用経過とともに摩擦で部品間に隙間ができ、汚れが溜まります。

革ベルトは、ベルトに汗が染み込み、雑菌やカビが繁殖し汚れになります。また革ベルトは日光の影響を受けやすく、日焼けによる色褪せも汚れの原因の1つです。

シリコン・ウレタンベルトは、日光や急激な温度変化による、変色やひび割れが汚れの原因です。

腕時計を掃除する頻度・期間の目安は?

腕時計は、直接肌に触れて汗や皮脂汚れがつきやすいアイテムです。汚れを蓄積させないために、使い終わる度に拭き掃除を行いましょう。毎日行うのが大変な場合は、掃除をする曜日などを決めておくのがおすすめです。

また、腕時計は使用経過とともに内部の部品が摩耗して時間のズレが生じるため、定期的なオーバーホール(分解掃除)が必要です。オーバーホールをする時期は一般的に3~5年に1度と言われているものの、具体的な年数はメーカーにより異なります。メーカーのオーバーホールの推奨期間外でも時間のズレを感じたらオーバーホールを行いましょう。

こんなときは修理を!自分で取れない文字盤の汚れ

文字盤が汚れる主な原因は、日光や湿気、ホコリや塗装の剥がれです。これらは汚れではなくサビや変色といった劣化の可能性が高いため、掃除や洗浄ではなく、修理に出すのがおすすめです。文字盤を交換したり、研磨や再塗装といった​​文字盤再生(リダン)をしたりすることで、腕時計本来の輝きを取り戻すことができます。

文字盤のサビや変色は、放置しておくと劣化を早める可能性があります。定期的にプロの手でメンテナンスしてもらいましょう。

腕時計についた文字盤の汚れの落とし方は?汚れの原因や予防法も解説

まとめ

腕時計を長持ちさせるためには、日々のお手入れが欠かせません。バンド、ベゼル、リューズなどの各パーツに合わせてメンテナンスすることで、大切な腕時計を長く使い続けられるでしょう。

また、腕時計は使い続けることで時計内部の部品が摩耗するため、定期的にオーバーホールをするのがおすすめです。オーバーホールの時期は3~5年が目安ですが、文字盤が変色していたり文字盤の塗装が剥がれたりしている場合は、オーバーホールの時期よりも早めに修理を依頼しましょう。


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