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腕時計に曇りが発生したら?原因と対処法を解説

2022.11.17
コラム
腕時計に曇りが発生したら?原因と対処法を解説

腕時計のガラスが曇っていたら、早急にメンテナンスを依頼することをおすすめします。気温差により一時的に結露が発生しているだけの可能性もありますが、曇りが持続するなら時計修理店に相談しましょう。

当記事では、腕時計に曇りが発生する原因と対処法について解説します。腕時計の曇りは、放置していると錆や内部の故障につながります。腕時計が曇ってしまったとき、内部では何が起こってしまうのか知り、いざというときに適切な対処ができるようにしておきましょう。

腕時計に曇りが発生する原因

腕時計の内部に水滴が付いたりガラス内部が曇ったりするときには、主に以下の2つの原因が考えられます。

  • 気温差で結露が発生した
  • 時計内部に水が侵入した

状況によっては時計内部の損傷や劣化につながり、修理やパーツの交換が必要になる場合もあるため、曇ってしまった原因を突き止めることが大切です。ここでは時計が曇る原因について詳しく解説します。

気温差で結露している

急な温度差が生じた環境では、空気中の水分が結露し時計のガラス面に付着することがあります。これは外気と時計内部に大きな温度差ができたことが原因です。時計内部の空気と外気の温度に差がなくなり、曇りが数時間で消えるのなら一時的なものなので、劣化や損傷の心配はありません。

しかし曇りがずっと続く場合は、結露ではなく内部に水が入り込んでいることが原因として考えられます。

内部に水が侵入している

温度差による結露が原因でない場合、時計自体に問題があって物理的に水が侵入しているのかもしれません。時計の内部に水が侵入する原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。

  • パッキンが劣化している
  • ガラス面に傷や亀裂が入っている
  • リューズが締まっていない

時計のリューズやケースや裏蓋、ガラス面などの外装パーツと時計の内部構造との間には、パッキンというゴム状のパーツが挟まれています。パッキンは水分の侵入を防ぐ役目を担っていますが、何年も使っていると劣化する素材です。劣化したパッキンを放置していると、防水性能が落ちて湿気や水分が時計内部に侵入する恐れがあります。また、ガラス面の傷や亀裂も、湿気や水分が入り込みやすい場所のため注意が必要です。

時計についているリューズは、時計本体の機械と直接つながっているパーツです。きちんと締めていない場合は、水が少しかかってしまっただけでも時計内部に水分が侵入してしまいます。水辺で使う場合はリューズが締まっているかをしっかり確認しましょう。

防水の腕時計にも曇りは発生する?

腕時計の中にはダイバーズ時計と呼ばれる潜水性能のあるものから日常生活用防水を施されたものまで、防水機能を備えている種類のものもたくさんあります。防水性能についてはJIS規格やISO規格によって表示が定められています。

時計の文字盤や裏側に「WATER RESIST」や「W.R.」と表記されている場合は、防水時計です。防水性能にはいくつかの種類があり、日常生活用の防水性能であれば以下のような種類に分類されます。

防水の程度 防水性能の目安
2~3気圧防水 雨や汗、わずかな水滴がかかる程度であれば浸水しない。
5気圧防水 水上スポーツや漁業、水仕事程度の水がかかる程度なら浸水しない。
10~20気圧防水 素潜り程度の深さまでであれば水中で使用しても浸水しない。

10〜20気圧防水以上の性能を持つ時計は潜水用の性能となり、表記が気圧を表す「bar」という単位から、潜水に耐えられる深さを示すm(メートル)へと変わります。

出典:一般社団法人 日本時計協会「防水時計の種類と取扱い上の注意点を教えて」

防水性能が高い時計であっても、間違った使い方をしてしまうと、内部に水が入ったりパッキンや外装の劣化を招いたりすることがあります。防水性能の高い時計であっても定期的にパッキンを取り替え、メンテナンスをしておくことが大切です。

腕時計が曇るとどうなる?

時計を曇った状態のまま放置すると、付着している水滴が針を錆び付かせ、錆がだんだん広まって文字盤を侵食することもあります。文字盤が損傷を受けた場合は修復が難しく、表面をすべて剥離して塗り直す大がかりな作業が必要です。

見た目に異常がなくても、内部に入り込んだ水分によって内部部品に錆が発生し、最悪の場合止まってしまう可能性もあります。また、内部に水分が入ると潤滑油の劣化が早まり、精度が大きく変わってしまうこともあるため注意が必要です。曇りが発生した場合はそのまま放置しないようにしましょう。

海水が入り込んだ場合は、より早く錆が進行します。ただの水分であれば錆が発生するまでに2~3日程度の猶予がありますが、海水の場合は翌日には赤錆が浮き出てくる場合もあります。海水浴などで時計に曇りが出た場合は特に注意し、素早くメンテナンスを依頼することが大切です。

時計は精密機械です。防滴程度の防水機能にとどまる時計や防水性能が非搭載の時計が水没してしまった場合は、必ず専門店に修理に出すようにしましょう。

腕時計が曇ってしまったときの対処法

時計内部に水が侵入し曇りが発生してしまった場合、分解を試みるなど自分で対処するのは避けましょう。かえってガラスを破損させてしまったり、大切な時計に傷を付けてしまったりする可能性があります。

すぐに修理に持ち込めない場合は、内部の錆や腐食を少しでも遅らせるための応急処置が必要です。ここでは2通りの応急処置を紹介します。ただし、応急処置はあくまで劣化を遅らせる対策であり、根本的な問題解決にはなりません。なるべく早い段階で時計修理店にオーバーホールや修理を依頼しましょう。

乾燥剤と一緒にして密封する

1つ目の方法は、時計とシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に容器に入れて密閉し、除湿を試みる方法です。容器は密閉性の高いタッパーやジップ付きの保存袋などがおすすめです。密閉した後は、修理店に持ち込むまで開封しないようにしましょう。

乾燥剤とともに密封しておく際は、時計のリューズを引き出しておきます。リューズは時計内部と直接つながっているパーツであり、引き出しておくことで水が抜けやすい状態になります。

しかし、もともと気密性の高い防水の時計はパッキンで密閉されているため、一旦侵入してしまった水分を完全に外に出すのは困難です。多少の除湿はできますが、入り込んだ水分は完全には乾かせないことに注意しましょう。

ドライヤーで乾かす

2つ目の方法は、ドライヤーを時計にあてて、水分を蒸発させる方法です。リューズを引き、水が出やすくなるようにしてからドライヤーを当てます。

ドライヤーの風を当てる際、時計との位置が近すぎると、熱風のせいで時計の内部の温度が急激に上がってしまうため、注意が必要です。時計にとって急な温度変化はムーブメントをはじめとした全体のパーツに負荷がかかり、別の故障を引き起こす原因になるため、十分に距離を離すようにしましょう。

ただし、水分が完全に蒸発して時計の外へと排出されることはありません。周りの空気が冷えると、水蒸気はふたたび水分となって内部に残り続けるため、完全に水分を取り除くには腕時計修理専門店による修理が必要です。

まとめ

腕時計のガラスが曇り、数時間たっても状況が変わらない場合は、時計の内部に水が侵入した可能性があります。乾燥剤を使用したり、ドライヤーで乾かしたりなど、応急処置は行えますが、根本的な解決にはなりません。

時計内部の水分をそのままにしておくと、部品の錆や潤滑油の劣化など、時計の故障につながります。特に海水の場合、内部の故障はより早く進んでしまうため、ガラスの曇りに気づいたらできるだけ早く時計修理店に持ち込み、修理をお願いしましょう。


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