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オメガの時計のオーバーホール頻度は?日頃のお手入れ方法も解説

2022.11.24
修理・対策
オメガの時計のオーバーホール頻度は?日頃のお手入れ方法も解説

オメガの時計を長く、大切に使用するなら、定期的なオーバーホールが不可欠です。しかし、オーバーホールには費用や時間がかかるため依頼したことがない、どのくらいの頻度で依頼すればよいのか分からないという方もいるでしょう。

当記事では、オメガの時計をオーバーホールに出す頻度と、依頼する修理店の特徴について解説します。日々のお手入れももちろんですが、ときには全体的なメンテナンスを行うことで、大切なオメガの時計を長く使い続けられます。

オーバーホールとは?オメガの時計にも必要?

オーバーホールとは、時計のムーブメント(内部の機械)を分解し、パーツに洗浄や注油などを施す調整を指します。外から見ただけでは分からないパーツの劣化や摩耗をチェックし、不良部分があればそのパーツを交換します。時計の調子を取り戻し、故障や防水性の低下を防げるため、時計を長く使い続けるには定期的にオーバーホールを行うことが大切です。

腕時計のオーバーホールについて解説|必要性と作業工程・費用相場も

オメガをオーバーホールに出す頻度

オーバーホールの頻度の目安については、時計の種類やモデルによって異なります。一般的な時計のオーバーホールは以下の頻度で行うことがおすすめです。

モデル オーバーホールの頻度
機械式時計 3~5年
電池式 4年
クォーツ時計 4~5年

しかし、オメガの一部の時計は「コーアクシャル」という特別な機構を使っているため、オーバーホールは5~8年に一度行うことが推奨されています。

「コーアクシャル」とは、時計の心臓部である「脱進機(エスケープメント)」に使われている仕組みです。現在のオメガの時計は、ほとんどの機械式ムーブメントにコーアクシャル機構が採用されています。

コーアクシャル以前の脱進機は、アンクルと呼ばれる部品に付属する2つの爪石が1秒間に5~10回ほど接しており、摩耗の激しいパーツでした。しかしコーアクシャル機構では2つの爪石が4つとなり、エネルギーの分散が図られることで摩擦を軽減しています。これまでよりもパーツの寿命が長くなり、部品交換の頻度も下がっています。さらにコーアクシャルは注油をほとんど必要としない革新的な構造でもあるため、オーバーホールが必要ない期間を伸ばすことに成功しました。

また、オメガは磁気への対応にも注力しています。時計の部品は磁気を帯びることによりメンテナンスを必要としますが、オメガの時計の特に現行モデルは耐磁性に優れており、日常使用の範囲では磁気帯びを心配する必要がありません。

パーツの耐久性や精密性の面で飛躍的な進化をもたらしているオメガの時計ですが、唯一のデメリットを挙げるとすれば、修理により高度な技術が必要になった点です。オメガの時計を修理できるのは限られた腕時計修理専門店のみとなるため、業者を検討するときは注意しましょう。

オメガのオーバーホールはどの修理店に出せばいい?

オメガの時計をオーバーホールする時は、修理店のタイプによってメリットとデメリットが存在します。修理店を選ぶ際は、予算や利便性などを比較検討しましょう。

ここでは依頼するお店として正規メーカーと時計修理店の2種類を挙げ、メリットとデメリットを確認します。

メーカーに依頼する

高級時計ブランドにはそれぞれ修理を請け負う正規メーカーが存在します。オメガの正規メーカーではオーバーホールを含めた「コンプリートメンテナンス」を依頼でき、パーツの洗浄や電池交換、部品交換をお願いできます。時計のタイプにもよりますが、料金の目安は6〜10万円ほどです。

正規店に依頼するメリットは、高い技術力を持った技師によるメンテナンスが受けられることです。パーツの交換が必要なときも純正部品を使用してもらえる他、オーバーホール後は2年間の保証もつくため、安心して依頼できます。またオメガの正規メーカーでは無料のピックアップサービスもあり、店舗に行かず郵送でオーバーホールを依頼することも可能です。

一方、デメリットは修理費用が高額になりやすい点です。また修理期間が長く、一度預けると修理完了まで数か月から半年ほどかかることもあります。

民間の修理業者に依頼する

オメガのオーバーホールは、メーカー以外の修理業者でも行えます。一般の修理業者でのオーバーホール料金は3〜5万円と、正規メーカーの約半分ほどの費用で済む場合が多く、コストの低さが魅力です。

一方、店舗によって技師の技術力に差異があるという点には注意が必要です。実績の少ない店では、アンティークやコーアクシャル機構の修理を断られる可能性もあります。しかし、メーカー修理と比べて遜色ない技師が所属している店も多く存在します。修理事例を公開している店や無料見積もりを行っている店もあるため、事前に費用や技術をよく調査してから修理を依頼するとよいでしょう。

自宅でできるオメガのお手入れ方法

オメガの時計を長く使い続けるには、日ごろのお手入れも大切です。オーバーホールで精密なメンテナンスを施しつつ、日々の汚れ落としや保管場所にも気を配るようにしましょう。自宅でこまめなお手入れをすることで、オメガの美しさや精密さを長く保てます。

ここでは自宅でできる簡単なお手入れ方法について解説します。

定期的に掃除をする

オメガの時計を使った後は、毎回乾いた柔らかい布で汗や皮脂汚れを拭き取りましょう。タオルは繊維が固く、ステンレスを曇らせる原因になるため、オメガの時計を拭く際はマイクロファイバーやセーム革の柔らかいクロスを使います。また、塗れた布は水分がムーブメントの中にまで入り込んで故障につながる恐れがあるため、使わないようにしましょう。

リューズやベゼルといった細かなパーツは、クロスで拭き取るだけでは汚れが残ってしまう場合があります。定期的に綿棒でリューズの溝やベゼルの縁の汚れを拭うようにすると、美しさを長く保てます。

防水モデルのオメガや金属素材のブレスは水洗いも可能です。中性洗剤を薄めた水に浸け洗いすると皮脂汚れが落ちやすく時間も手間もかかりません。ただし、パッキンやガラスの接着剤が劣化しないよう、お湯ではなく水で洗うようにし、年に一度は防水性の検査を行うようにしましょう。

保管場所に注意する

時計を保管するのに適した場所の条件は、以下の通りです。

  • 極端な温度差が生じない
  • 磁気を発する家電製品や電子機器(パソコンやスマートフォン)から離れている
  • 落下の恐れがない
  • 直射日光が当たらない
  • 湿気が少ない

激しい温度差は金属を膨脹・収縮させるため、時計内部の部品に影響を与える可能性があります。直射日光が当たる場所や、激しい温度差が予想される場所は避けて保管しましょう。湿度が高い場合も、内部に水分が入り込んで故障の原因になるため注意が必要です。

また、一般的な時計は磁気に弱いという特徴があります。オメガのラインアップである現行のアクアテラなど、耐磁正能を飛躍的に向上させたモデルなどありますが、そういった耐磁時計といわれている時計以外は、テレビや冷蔵庫、スマートフォンなどの日常生活で発生する程度の磁気であっても注意が必要です。

時計にとっては振動や衝撃も大敵です。落下によって衝撃が加わると時計の内外に大きな損傷を与える可能性があるため、高所での保管は避けるようにしましょう。常に振動している場所もダメージや時間のズレを引き起こす原因となるため、安定した静かな場所に保管することをおすすめします。

まとめ

オメガの一部の時計はコーアクシャルという特別な機構を採用しているため、コーアクシャル搭載モデルは、5~8年に一度を目安にオーバーホールを依頼するとよいでしょう。コーアクシャルを搭載していないモデルは、一般的に3~5年に一度のオーバーホールが必要です。

オーバーホールは、正規のメーカー修理を依頼するか、修理業者に依頼することもできます。メーカー正規店での修理は安心感がありますが、費用や期間がかかりやすいため、修理実績が豊富な修理業者に依頼するのがおすすめです。修理業者に依頼する際は、実績と見積もり額をあらかじめ確認するようにしましょう。


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