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腕時計の専門用語って難しい?

2022.05.02
構造・仕組み
スタッフブログ|腕時計の専門用語って難しくありませんか?

 本日は、オリエントのオーバーホール(分解清掃)を行っております。オーバーホール(分解清掃)は機械式時計のみではなく、電池式時計も行いますが、お客様に説明する上で、機械式時計って専門用語ってあまり聞きなれない言葉も多いと思います。その1つとして「歩度」ってきいた事はありますか?

 

「歩度」について解説

「歩度」について解説

 

 時計の「歩度」とは1日(24時間)あたり何秒進み、または遅れがあるかという事で、精度や日差とも呼びます。計測をはじめ24時間後に24時から5秒進んでいれば、歩度は+5秒、また日差は+5秒いう表現になります。高精度な電池式(クオーツ式)腕時計と比べ、機械式腕時計はよく遅れ、進みがおこります。

 一般的な機械式腕時計は、歩度が±30秒前後で、高級時計のロレックス・オメガなどは高精度で歩度が±5秒前後が正常です。そこから時計を使用していると、油が切れ、渇きから時計の精度が落ちていくので、時計のオーバーホール(分解清掃)歩度調整、ランニングテストを行い、時計本来のスペック(歩度)に保たれている事を確かめた後にお客様の手元に届きます。

 

歩度調整とは?

歩度調整とは?

 

 歩度調整とは、機械式時計の精度を、さまざまな姿勢でも時計本来のスペック内に収まるように調整する作業です。

 機械式時計には、「テンプ」という常に反復運動している調速機がその備わっていて、ゼンマイがほどける速さをテンプが制御しています。調整する際は、ヒゲゼンマイの長さを変える(暖急針、ヒゲ持ちの位置調整)事で、テンプの振り幅が変化し、時計の精度を調整する事ができます。

 

機械式時計の精度が落ちた場合、歩度調整だけできるの?

 機械式時計の精度が悪くなった際は、歩度調整で時計の精度を調整する事は可能です。しかし、その時計の精度が落ちた原因が、内部に不具合がある場合、根本的な改善が必要です。歩度調整をご依頼の際でも、技師の判断で内部に不具合がある場合、適切な修理のご案内をいたします。ウォッチドクターにご相談ください。

 

時計の専門用語って実はそんなに難しくない

 本日は機械式時計の「歩度」について解説してみました。別ページにて、時計に関する専門用語を日々更新しておりますので、気になる方はこちらをぜひ活用してください。

 

 


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