作業前にお伝えしたい事
・傷や打痕をできる限り目立たなくいたしますが、深い場合は、残ります。
・仕上処理ができない箇所がある場合、仕上げできる箇所のみとなります。
(仕上げできない部分 例:刻印、メッキ、特殊加工 等)
・時計に特殊素材が使用されている場合、仕上げできませんので、このままとなります。
(チタン、セラミック、ウレタン、特殊合金、特殊メッキ 等)
・仕上げ作業工程が複雑な物がある場合、メッキ加工品や複雑時計は、見積もりとなります。
・動作保証等の問題があるため、分解掃除とセットのみとなります。
・ライト・スペシャル共に、時計外装全体(ケース・ブレスレット)の磨き上げとなります。他の材質は別途お見積りとなります。
仕上げ種類について(ライトポリッシュ、スペシャルポリッシュ)
傷に関してはどんなに大事に使っていても普段の生活で使う以上は傷が入ってしまいます。
汚れに関してはステンレス、チタンなどはサビにくい素材ですが時計に水分や汚れが付着している状態だとサビの原因になる為日々のメンテナンスで防ぐことができます。
・作業前
品目 | 料金の目安 |
---|---|
ライトポリッシュ | 13,200円~ |
スペシャルポリッシュ | 24,200円~ |
別途仕上げ追加料金 | 料金 |
ロジウムメッキ | +22,000円~ |
プラチナ | +11,000円~ |
ゴールド(18K) | +5,500円~ |
複雑な場合 | 見積り |
仕上げについて詳細
表面処理の種類について
時計の磨きといっても1種類ではありません。ウォッチドクターでは研磨専門のスタッフにより熟練した技術でお客様の時計を蘇らせます。
素材や箇所によってできない場合があります。予めご了承ください。
・ヘアライン仕上げ
単一方向に細いキズを付ける加工法、また加工による仕上げの事です。
・梨地仕上げ
・鏡面仕上げ
鏡面仕上げとは、素材を磨き上げ、表面を鏡のようにピカピカに仕上げる加工方法です。別名ミラー仕上げと呼ばれます。
仕上げ作業工程について
仕上げの種類や表面処理の種類によって作業工程が変わります。あくまで作業工程の一例となりますので参考までにご紹介致します。
section1.分解
時計内部に収納されているムーブメント以外の外装パーツを研磨していきます。
各パーツや表面処理が様々になるので分けます。
section2.下処理
本体、ベルトなどの各パーツの面に合わせて小型のリューター、バフ機、ザラツ研磨機を使い、それぞれの角度から丁寧に磨きます。傷や打痕の凹凸した面からシャープなエッジ、面、光沢が蘇ります。
絶妙な角度調整、バフ機に押し当てる絶妙な強さのバランス等が必要になる為熟練した技術を要します。
尚、18金素材を研磨する場合は柔らかい金属の為、磨き過ぎないよう注意が必要です。
section3.マスキング
当初の表面処理を再現するためヘアライン(筋目)を入れていきます。表面処理にも種類があり、時計の仕上げで多いのが鏡面、ヘアライン、梨地仕上げになります。
今回はヘアラインと鏡面のコンビになります。鏡面仕上げ部分は残す為、残す部分に保護テープを張ります。
section4.上処理
フラップホイール(回転式ヤスリ)や目の細かい紙ヤスリでズレないよう慎重にヘアラインを付けていきます。
ヘアライン部分、鏡面部分の差がはっきり出ます。
section5.洗浄・組立
磨き上げた部品に付着した金属粉や長年使用した汚れが金属の隙間にこびりついている為、超音波洗浄機で汚れを落としていきます。
しっかり汚れを取った後、部品を乾燥、組立し完成です。
ケース、バンド共に購入当時の輝きが蘇ります。
尚、18金素材を研磨する場合は柔らかい金属の為、磨き過ぎないよう注意が必要です。
以上が作業工程になります。
お読みいただいてありがとうございます。ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。